全身歯科治療への経緯 05
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ウェストン・A・プライスの偉大な功績を
日本の歯科医師に紹介した歯科界の重鎮であることを知る!
根管内の細菌が歯周病菌と同様に全身に症状を及ぼすことを調べていくうちに、片山恒夫先生(1910~2006)に辿り着きました。
片山恒夫先生は生きていれば110歳を超える歯周病治療の大御所です。
当医院から歩いてすぐのところに片山先生の診療所があり、片山先生の亡くなられた後もその場所は片山先生が立ち上げた、NPO法人 恒志会の事務局となっています。
歯周病治療において片山先生の御名前は以前から存じ上げていましたが、「根管治療をした歯が全身疾患を起こす」というウェストン・A・プライスの偉大な功績を日本の歯科医師に伝えた人だったのです。
アメリカの歯内療法学会(根管治療の学会)の大御所 ジョージ・E・マイニーが、根管治療をした歯が全身の深刻な病気の原因であるという事実(ウェストン・A・プライスの功績)を知り使命感を持って書いた「歯から始まる全身の病気」という歯科医師向けの本を、片山恒夫先生監修のもと、先生が立ち上げたNPO法人 恒志会が翻訳されています。
片山先生がお亡くなりになられた後も、著名な歯科界の先生方が特定非営利活動法人(NPO法人)として、片山先生が熱い想いで提唱されていた医療理念および、医療を継承されています。
片山先生の医療とは長期にわたり害のない歯科医療を第一とし、再燃、再発のないように予防医療を実践し、科学的根拠に基づいた治療を実践しながら、日常生活の中から病因を徹底的に除去することを、自らが行動し、健康を回復し、さらに医患協働で生涯にわたる健康の維持増進を達成していく医療です。
恒志会は現在も「学びあう医療、支えあう医療、ほんまもんの医療」をモットーに健康づくりの活動を続けています。
恒志会の生みの親である片山恒夫博士が尊敬してやまなかった、真の口腔医学の偉大な先駆者、開拓者であるウエストン・プライス博士は、一粒種の令息を心臓病で急死させた。以来、四半世紀に及ぶ研究をつみかさねた博士は、虫歯が愛児の死病の「引き金」 となったこと、多くの深刻な全身病がじつは口腔内の病巣が引き起こしたものであることを つきとめ、「歯性感染」(1923年)を著してこの事実を公表したが、内容が衝撃過ぎたためか、長年真実が隠されてきた。
この事実を偶然知るところとなったジョージ・E・マイニー博士が、使命感に燃えてここに「真実」を報告する。
ジョージ・E・マイニー著/片山恒夫 監修/恒志会 訳
根管治療をした歯が全身の深刻な病気の原因であるという事実(ウェストン・A・プライスの功績)、つまり、「臨床歯科医が日常、当たり前のように行っている根管治療(=歯の神経の治療=歯の根の治療)を行った歯(歯質が細菌や毒素に汚染されている)は後に全身に重篤な副作用がある」という隠蔽されてきた衝撃的な事実を知ったジョージ・E・マイニー博士は、これが世間に広まれば多くの慢性病患者を救えるかもしれないという想いで敢然と告発に踏み切る決意をしました。
ジョージ・E・マイニー博士が立場を捨て使命感に燃えて書き上げたのが「Root Canal Cover-up(虫歯から始まる全身の病気)」です。