ボーンキャビティー
ボーンキャビティーは「骨空洞」「FDOJ」「NICO」とも呼ばれます。
口の中の問題を中心に扱う日本の歯科医療(保険診療中心)ではボーンキャビティは殆ど問題になっていませんが、
口の中と全身の関係を診る海外の歯科医療=全身歯科治療(特にヨーロッパ)ではボーンキャビティは問題となっています。
ボーンキャビティーとは、FDOJ(脂質変性顎骨歯槽骨壊死)と呼ばれる顎骨内に生じた空洞状の構造物で、内部にコレステロール変性物質の沈着が認められます。ボーンキャビティーは、全身の炎症性疾患と関連が深い危険な状態です。ボーンキャビティーから炎症マーカーであるRANTESと呼ばれる炎症性サイトカインが発生し、血流に乗って全身に波及して様々な疾患と関連していることが報告されています。
抜歯時の汚染された歯根膜や、歯槽骨の掻把不足などが、ボーンキャビティーの主な原因です。さらに、骨再生に必要な栄養(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなど)の不足や高LDLコレステロール血症、高ホモシステイン血症なども原因となりえます。
失活歯・根尖病巣は全身に悪影響を及ぼしますが、治療のために抜歯をしても、汚染物質の取り残しがあるとボーンキャビティー(骨空洞)を作り慢性的な症状や疾患を起こす可能性があります。
ボーンキャビティーの除去手術は
外科的侵襲が大きく困難です。
ボーンキャビティーの最大の予防は、ボーンキャビティーの予防を意識した適切な抜歯です。
抜歯時に、抜歯窩の汚染された歯根膜や骨面を徹底的に掻把することが、最大の予防となります。
横にスワイプしてご覧ください
横にスワイプしてご覧ください
削る骨は毒素に汚染された骨です。徹底的に取り除かなければなりません。
汚染物質を徹底的に取り除いた方が骨が健康にたくさん再生します。インプラントの成功率も上がります。
汚染物質の取り残しがあったためFDOJを作りインプラント治療が
成功しなかった症例
横にスワイプしてご覧ください
汚染物質の取り残しにより、インプラント埋入から1年半後にボーンキャビティが生じてインプラントが失敗してしまった症例です。ボーンキャビティーは、パノラマレントゲンやCTなどで境界明瞭あるいは不明瞭な透過像として認められますが、鑑別が難しい場合もあります。
ドイツでは専用の発見器caviTAUが開発されています。
抜歯後の処置が重要
横にスワイプしてご覧ください
中垣歯科医院では併設内科と連携し、
オゾン療法を取り入れたボーンキャビティーの
徹底的な予防を行います。
希望される方には、抜歯窩の汚染された骨の切削の前に、免疫力の向上・菌血症の予防に効果的な血液オゾン療法を併設内科にて行います。
血液をサラサラにして体内の免疫力をアップさせることで、ボーンキャビティーの予防効果を高めます。
超音波骨切削器を使用して、抜歯窩の汚染された骨を切削します。超音波振動を利用して骨を削ることで、精密な動きで操作することができ、軟組織(神経や血管など)を傷つけることなく処置できます。
回転切削器具よりも少ない負担で、より安全に治療が可能です。
塩素の6倍の強い殺菌力を有するオゾンガスを特殊なナノテクノロジーによって水中に溶け込ませ、それ自体に殺菌力を持たせた水で安全に強力殺菌します。通常の気泡のサイズ(マクロ)では分子が大きいため液体の中では浮力で浮いてしまいますが、ナノサイズサイズ(1mmの10,000分の1)にすることで、液体の中にとどまり殺菌効果が発揮されます。
高濃度オゾンガスを噴霧することにより、10秒間で99.9%の細菌を除菌します。
塩素の6倍の殺菌力を持つオゾンは、空気中の酸素(O2)が化学反応で変化した物質(気体)で、安全かつ強力な殺菌効果に加えて、患部の血行を促進し細胞を活性化させ、治癒を促進します。
中垣歯科では、傷口の保護と、歯槽宇骨の再生を促す骨補填剤として、「テルプラグ(コラーゲンプラグ)」と、ご自身の血液を利用した再生療法「PRF(Platelet Rich Fibrin:自家多血小板フィブリン)」をご用意しています。
中垣歯科医院では、状態や費用のご希望に合わせて
3種類のボーンキャビティー予防を行っています。
治療パターン1
治療パターン2
治療パターン3